三つの停止原器
偶然を缶詰に。
一九一四年。
制作の着想
─もし水平に張った長さ一メートルの糸が一メートルの高さから望むままに変形しながら水平面上に落下し、長さの単位の新しい形を与えるならば。
重力の制度
偶然の一致担当省。
部局
(あるいはより適切に) つまり
偶然の一致の制度
重力担当省。
タブローあるいは彫刻
ガラス製の平らな容器─あらゆる種類の着色液体、木片、鉄片、化学反応[を受け入れるような]。容器を揺り動かしそして透かして見ること。
加速器とその上で熱により動く一枚の紙(あるいは別なもの)を使うこと。
三回の結果を写真にとること─移動と変形のよりよい、しるしを与えるような背景枠を多分使って。
おそらくはねかえりのためにこれを使うこと。
音楽的誤植
イヴォンヌ 痕跡を作ること ある表面に複数の線で形象をしるすこと 封蝋を押すこと
マクドゥレーヌ 痕跡を作ること ある表面に複数の線で形象をしるすこと 封蝋を押すこと
マルセル 痕跡を作ること ある表面に複数の線で形象をしるすこと 封蝋を押すこと
2008年12月22日月曜日
4.レディメイド
レディメイドを明確にすること
来るべき瞬間(しかじかの日、しかじかの年月日、しかじかの分)に「あるレディメイドを書き込む」を予定すれば。─そのレディメイドはそのあと(どれほど遅れようとも)探し求められるだろう。
したがってそのとき重要なのは、この時間特性[horlogisme]、この瞬間なるものである。何かの機会にしかじかの時間に述べられた言述みたいなものである。それは一種のランデヴー[会う約束]である。
─この年月日、時間、分を当然のことながら情報としてレディメイド上に書き込むこと。
同じくレディメイドの模範的側面も。
相互的レディメイド
レンブラントの絵を一枚アイロン台として使うこと。
貯金帯(あるいは缶詰)
音の出る何か分からないものを閉じ込めてある箱を使ってレディメイドをつくり、そして箱をはんだづけすること。
銅版と紐の玉でできた半<レディメイド>のなかにすでにできている。[図3]
病気のタブローをあるいは病気の<レディメイド>をつくること。
氷ばさみ小売り<レディメイド>として買うこと。
一年単位のレディメイドの数を制限すること(?)
レディメイドの射影
近づけられた二、三、四つの(レディメイド)の射影。
場合によったらそれの引き伸ばしの一つを使い、そこから一つの形象を取り出すこと。この形象とは(たとえば)それぞれの(レディメイド)のなかに取り込まれている等しい[長さ]によってつくられた形象であり、投影によって射影の一部になった形象である。
たとえば 最初の(レディメイド)のなかの一〇センチ。
第二の(レディメイド)のなかの一〇センチ。
等々。
これら一〇センチのそれぞれは射影の一部になったものである。
これら「なった」ものを取り出してから、オリジナルな投影における互いの位置関係を変えずに、透写によりそれらの模写をつくること。
来るべき瞬間(しかじかの日、しかじかの年月日、しかじかの分)に「あるレディメイドを書き込む」を予定すれば。─そのレディメイドはそのあと(どれほど遅れようとも)探し求められるだろう。
したがってそのとき重要なのは、この時間特性[horlogisme]、この瞬間なるものである。何かの機会にしかじかの時間に述べられた言述みたいなものである。それは一種のランデヴー[会う約束]である。
─この年月日、時間、分を当然のことながら情報としてレディメイド上に書き込むこと。
同じくレディメイドの模範的側面も。
相互的レディメイド
レンブラントの絵を一枚アイロン台として使うこと。
貯金帯(あるいは缶詰)
音の出る何か分からないものを閉じ込めてある箱を使ってレディメイドをつくり、そして箱をはんだづけすること。
銅版と紐の玉でできた半<レディメイド>のなかにすでにできている。[図3]
病気のタブローをあるいは病気の<レディメイド>をつくること。
氷ばさみ小売り<レディメイド>として買うこと。
一年単位のレディメイドの数を制限すること(?)
レディメイドの射影
近づけられた二、三、四つの(レディメイド)の射影。
場合によったらそれの引き伸ばしの一つを使い、そこから一つの形象を取り出すこと。この形象とは(たとえば)それぞれの(レディメイド)のなかに取り込まれている等しい[長さ]によってつくられた形象であり、投影によって射影の一部になった形象である。
たとえば 最初の(レディメイド)のなかの一〇センチ。
第二の(レディメイド)のなかの一〇センチ。
等々。
これら一〇センチのそれぞれは射影の一部になったものである。
これら「なった」ものを取り出してから、オリジナルな投影における互いの位置関係を変えずに、透写によりそれらの模写をつくること。
2008年12月18日木曜日
3.言語
言語の諸条件
「初源的語」(それら自身によってだけそして単位によってだけ「分割できる」[初源的語])の探求。
ラルース辞典を取り出し、そして「抽象的」と言われるすべての語を、すなわち具体的指示対象をもたないようなすべての語を書き移すこと。
これらの語の一つ一つを指し示す概略記号を構成すること(この記号は停止原器を使って構成できる)。
これら記号群は新しいアルファベットの文字群 と見なしてしかるべきである。
いくつかの記号グループが決定するだろう。
(この[文学]において実詞[広義の名詞から形容詞を除いたもの]、動詞、副詞、語尾変化、動詞活用、等々に対応するようなものを差異化するために─すベての色を利用すること)
理想的連続性の必要性すなわち、それぞれのグループはある種厳密な意味作用によって他のグループに結びつけられてよいだろう(それは一種の文法であり、文章の教育的構成はもはや要求しないが、諸言語の差異そしてそれぞれの言語固有の「言い回し」は無視しながら、実詞の、否定の諸々の抽象作用、動詞に対する主語の諸々の関係等々を、記号=原器を用いて計量したり計測したりするし、(それは次のような新しい関係を、つまり今現用されている言語や来るべき言語の具体的アルファべット形式によっては説明しがたい動詞活用・語尾変化・複数と単数・形容詞化[原文はadjectivationだが、普通はadjectivisationである]を表わす)。
このアルファベットは十中八九このタブローのエクリチュールにしか適さない。
「初源的語」(それら自身によってだけそして単位によってだけ「分割できる」[初源的語])の探求。
ラルース辞典を取り出し、そして「抽象的」と言われるすべての語を、すなわち具体的指示対象をもたないようなすべての語を書き移すこと。
これらの語の一つ一つを指し示す概略記号を構成すること(この記号は停止原器を使って構成できる)。
これら記号群は新しいアルファベットの文字群 と見なしてしかるべきである。
いくつかの記号グループが決定するだろう。
(この[文学]において実詞[広義の名詞から形容詞を除いたもの]、動詞、副詞、語尾変化、動詞活用、等々に対応するようなものを差異化するために─すベての色を利用すること)
理想的連続性の必要性すなわち、それぞれのグループはある種厳密な意味作用によって他のグループに結びつけられてよいだろう(それは一種の文法であり、文章の教育的構成はもはや要求しないが、諸言語の差異そしてそれぞれの言語固有の「言い回し」は無視しながら、実詞の、否定の諸々の抽象作用、動詞に対する主語の諸々の関係等々を、記号=原器を用いて計量したり計測したりするし、(それは次のような新しい関係を、つまり今現用されている言語や来るべき言語の具体的アルファべット形式によっては説明しがたい動詞活用・語尾変化・複数と単数・形容詞化[原文はadjectivationだが、普通はadjectivisationである]を表わす)。
このアルファベットは十中八九このタブローのエクリチュールにしか適さない。
2008年12月17日水曜日
2.法則と一般的なノート
一枚の笑いを誘うタブローのための一般的なノート
棺の主導者(往復台の繰り言)。
出資されたシンメトリーの原理(操作人と綻死体の動きへのその適用。雌の綻死体を見よ)。
一般に、タブローは一つの外観の現われである。(解説を見ること)。
花嫁全体を大切に保護すること[ガラス球に入れること]、あるいは透明な寵に入れること。
以前のノートに反して、花嫁はもはやシリンダー=胸にガソリンを与えない。「シリンダー=胸」よりもよい呼称を探すこと。
花嫁内部に健康管理を、あるいは花嫁内部に「ダイエット」を。
曲芸師に三木の足しかつけないこと。三つの支点が安定した均衡には必要だからであり、二つでは不安定な均衡しかえられないだろう。
精密絵画、そして無関心の美。
構成の堅固さ、つまり
重ね合わせの等しさ、つまり花嫁と独身者機械の形成層の原理的次元はいずれも等しい。
方針、つまり[図2]
形=空間そして
持続状態のリフレインとして用いられる数字三─(この数字は数学的持続である。)
(皮肉な因果性による)二つあるいはいくつかの解決法のうちからの選択の理由をつねにあるいはほとんどつねに与えること。
肯定のアイロニー表現、対して「笑い」だけに依存する否定的アイロニー表現との間には複数の差異[がある]。
法則、原理、現象
─長さの単位内部の伸長現象。
─自発性の格言=独身者はひとりチョコレートを挽く。
─不安定な濃度の現象あるいは原理、複数メーカーの瓶の本体の特性
─橇の軸棒の自由な金属
─帰路に回復される摩擦(自由な金属)
個人が呼吸する空気に金を払わなければならない社会をつくること(エアー・カウンター)。支払わないときは投獄と空気の希薄化、必要ならば簡単な窒息死(空気を絶つこと)。
条件は(?)
普通の煉瓦でも結び目を堪能させる。
うんざりするほど[英語で]。
よく切れる剃刀の刃ともう切れない剃刀の刃。
前者は「切断」性を蓄えている。
─この「切断」あるいは切断性を使うこと。
横からみた振り子時計、そして空間の検査官。
音楽的彫刻
持続しながら、そしてさまざまな点から出発しながら、そして持続する音響的彫刻をつくる音。
類似した 二つのもの─二つの色、二つのレース、二つの帽子、何らかの二つの形─を識別する可能性を失うこと。ある類似したものから別の類似したものへと記憶痕跡を移すのに十分な視覚記憶の不可能性に達すること。
─複数の音に開音、そして知能[cervelites]に関する可能性さえも。
棺の主導者(往復台の繰り言)。
出資されたシンメトリーの原理(操作人と綻死体の動きへのその適用。雌の綻死体を見よ)。
一般に、タブローは一つの外観の現われである。(解説を見ること)。
花嫁全体を大切に保護すること[ガラス球に入れること]、あるいは透明な寵に入れること。
以前のノートに反して、花嫁はもはやシリンダー=胸にガソリンを与えない。「シリンダー=胸」よりもよい呼称を探すこと。
花嫁内部に健康管理を、あるいは花嫁内部に「ダイエット」を。
曲芸師に三木の足しかつけないこと。三つの支点が安定した均衡には必要だからであり、二つでは不安定な均衡しかえられないだろう。
精密絵画、そして無関心の美。
構成の堅固さ、つまり
重ね合わせの等しさ、つまり花嫁と独身者機械の形成層の原理的次元はいずれも等しい。
方針、つまり[図2]
形=空間そして
持続状態のリフレインとして用いられる数字三─(この数字は数学的持続である。)
(皮肉な因果性による)二つあるいはいくつかの解決法のうちからの選択の理由をつねにあるいはほとんどつねに与えること。
肯定のアイロニー表現、対して「笑い」だけに依存する否定的アイロニー表現との間には複数の差異[がある]。
法則、原理、現象
─長さの単位内部の伸長現象。
─自発性の格言=独身者はひとりチョコレートを挽く。
─不安定な濃度の現象あるいは原理、複数メーカーの瓶の本体の特性
─橇の軸棒の自由な金属
─帰路に回復される摩擦(自由な金属)
個人が呼吸する空気に金を払わなければならない社会をつくること(エアー・カウンター)。支払わないときは投獄と空気の希薄化、必要ならば簡単な窒息死(空気を絶つこと)。
条件は(?)
普通の煉瓦でも結び目を堪能させる。
うんざりするほど[英語で]。
よく切れる剃刀の刃ともう切れない剃刀の刃。
前者は「切断」性を蓄えている。
─この「切断」あるいは切断性を使うこと。
横からみた振り子時計、そして空間の検査官。
音楽的彫刻
持続しながら、そしてさまざまな点から出発しながら、そして持続する音響的彫刻をつくる音。
類似した 二つのもの─二つの色、二つのレース、二つの帽子、何らかの二つの形─を識別する可能性を失うこと。ある類似したものから別の類似したものへと記憶痕跡を移すのに十分な視覚記憶の不可能性に達すること。
─複数の音に開音、そして知能[cervelites]に関する可能性さえも。
2008年12月16日火曜日
1.余白のノート
一 余白のノート
『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』とは、つまり既製品を、次々と、自然に思いついたものからそらすためのもの。─そらしとはひとつの操作である。
一種の副題として
ガラス製の遅延
タブロー盲枠に入った作品]あるいはパンチユール[絵画一般]という代わりに「遅延」という語を使うこと。そうなれば、ガラス上のタブローはガラス製の遅延になる。─しかし、ガラス製の遅延はガラス上のタブローを意味しない。─
それはただ単に、問題のものがタブローであるとはもはや考えないですむ手段なのである─タブローをできるだけ全体にわたって遅延に変えること、遅延という語が取りうる多種多様な意味においてではなく、それら意味の未決定な集合において。「(遅延)」─ガラス製の遅延、つまり散文[による]詩あるいは銀製のたんつぼというように。
一九一二年
五つの心臓を持つ機械、ニッケルとプラチナでできた純粋な子供はジュラ=パリ間の道路を支配しなければならない。
一方では、裸の五人のうちのリーダーはこのジュラ=パリ間の道路に向かって裸の他の四人の先頭に立つだろう。他方では、子供=ヘッドライトはこのジュラ=パリ間の道路の征服の道具となろう。
この子供=ヘッドライトは、図形的に言うと、彗星になるかもしれない。この彗星は尾を前方になびかせるような彗星である。尾は子供=ヘッドライト の付属物であり、付属物といっても、ジュラ=パリ間の道路を粉々に砕きながら(図形的に言うならば、金粉状にして)吸収する付属物なのである。
ジュラ=パリ間の道路は、人間から見るかぎり無限であるはずなので、一方で裸の五人のうちのリーダーのなかでも他方で子供=ヘッドライトのなかでも一つの終わりを見出すとしても、無限という特性の何ものをも失わないだろう。
「無際限の」という用語の方が無限のという用語より私には正確なように思われる。ジュラ=パリ間の道路は裸の五人のうちのリーダーに始点を持ち、子供=ヘッドライトには終点を持たない。
図形的に言うならば、この道路は 厚みのない幾何学的な純粋線に向かうだろう(二つの面の交わりが一種の純粋に到達する絵画的な唯一の手段であると私には思われる)。
しかし、この道路は(裸の五人のうちのリーダーのところの)その始点で、幅、厚み、等々が完全に終了し、少しずつ地形学的形態を失ったものになり、あの観念的な直線に近づく。この直線は子供=ヘッドライトのうちに無限に向かう穴を見出すのである。
このジュラ=パリ間の道路の絵画的素材は木になるだろう。この木は粉々になった火打ち石の感情的表現のように見える。
場合によったら、ある種の木を選ぶべきかどうか探求すること。(モミの木、あるいはニスを塗ったマホガニー)。
制作の細部。
複数次元=(複数平面)
画布の大きさ。
場合によったら蝶番のタブローをつくること。(折れるメートル単位、本……)移動状態での、つまり(一)平面での、(ニ)空間での蝶番の原理を利用すること。
蝶番の記述を見つけること。
場合によったら雌の(縊死体) に導入すべき。
序言
(一)水の落下
(ニ)照明用ガス
が与えられたとせよ、
そのときわれわれは、複数の法則によって互いに必然化し合っているらしいひと続きの[ある集合の]三面記事の瞬間的「停止」(あるいは寓意的外見)の条件を決定するだろう。一方で(無数の逸脱をすべて受容しうる)この(停止)と他方でこれら複数の法則によって正当化され同じくこれら法則を措く(諸々の可能性の)一つの選択とのあいだの一致の記号を分離するために。
瞬間的停止として=超特急の表現を入れること。
ある集合の超特急の停止[超特急のポーズ](=寓意的外見)のより良い[最良の]露出の条件を決めることになるだろう……等々。
何ものもない<ことによったら>。
はしがき
(一)水の落下
(ニ)照明用ガス
が与えられたとせよ(暗闇のなかで)、
仮にこうしよう、与えられて
晴闇のなかで、複数の法則にしたがって厳密に続いて起きるらしいいくつかの衝突の超特急の露出(=寓意的外見)(の条件)を決めることになるだろう。一方で(逸脱をすべて受容しうる)この超特急の露出と他方でこれら複数の法則によって正当化される諸々の可能性の選択との一致の記号を分離するために。
代数的比較
a aが露出であり
b bが可能であるすべてであるならば
a/bの関係はそっくりすべて、一つの数c[つまり]a/b=cなかにあるのではなく、aとbを分ける記号(a/b)のなかにある。aとbが「知られて」しまえばすぐにも、aとbは新しい単位になりそしてそれらの相対的な数的(あるいは持続の)価値を失うだろう。そこで残るのは、aとbを分離するような記号a/bである(一致の記号あるいはむしろ……の?……探すこと)。
右側と左側は、状況のなかに持続性の染料を後方に引きずるにまかせることで獲得される。垂直軸のそれぞれの側面の割り当てられた状況のシンメトリックなこうした細工は、(左と異なる右としては)外部の複数固定点上の実験の残滓としてしか実際には有効ではない。
そして逆に。つまりそれ自身ひとりで回転すると見なされた垂直軸、たとえば直角の母線は、次の二つの場合
つまり(一)A方向に回転する場合、(ニ)B方向に回転する場合で円をつねに決定するだろう。[図1]
それゆえ、停止状態の垂直軸の場合、母線Gに対して二つの逆方向を検討することがなおも可能であったならば、(何であれ) 生み出された図形はもはや軸の左あるいは右とは呼びえない。
軸と軸との区別が少なくなるにつれて、すなわちすべての軸がその垂直性に関してぼやけて消えるにつれて、正面と背面、表と裏は循環的意味作用を持つ。つまり右と左は正面と背面の四つの腕になるが、垂直線「にそって」少しずつ消える。
(広がり四[四次元の広がり?]としては)内部と外部はほぼ同一化されることを受け入れられるが、軸はもはや垂直ではなく、もはや「一」次元の外観しかもたない。
『彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも』とは、つまり既製品を、次々と、自然に思いついたものからそらすためのもの。─そらしとはひとつの操作である。
一種の副題として
ガラス製の遅延
タブロー盲枠に入った作品]あるいはパンチユール[絵画一般]という代わりに「遅延」という語を使うこと。そうなれば、ガラス上のタブローはガラス製の遅延になる。─しかし、ガラス製の遅延はガラス上のタブローを意味しない。─
それはただ単に、問題のものがタブローであるとはもはや考えないですむ手段なのである─タブローをできるだけ全体にわたって遅延に変えること、遅延という語が取りうる多種多様な意味においてではなく、それら意味の未決定な集合において。「(遅延)」─ガラス製の遅延、つまり散文[による]詩あるいは銀製のたんつぼというように。
一九一二年
五つの心臓を持つ機械、ニッケルとプラチナでできた純粋な子供はジュラ=パリ間の道路を支配しなければならない。
一方では、裸の五人のうちのリーダーはこのジュラ=パリ間の道路に向かって裸の他の四人の先頭に立つだろう。他方では、子供=ヘッドライトはこのジュラ=パリ間の道路の征服の道具となろう。
この子供=ヘッドライトは、図形的に言うと、彗星になるかもしれない。この彗星は尾を前方になびかせるような彗星である。尾は子供=ヘッドライト の付属物であり、付属物といっても、ジュラ=パリ間の道路を粉々に砕きながら(図形的に言うならば、金粉状にして)吸収する付属物なのである。
ジュラ=パリ間の道路は、人間から見るかぎり無限であるはずなので、一方で裸の五人のうちのリーダーのなかでも他方で子供=ヘッドライトのなかでも一つの終わりを見出すとしても、無限という特性の何ものをも失わないだろう。
「無際限の」という用語の方が無限のという用語より私には正確なように思われる。ジュラ=パリ間の道路は裸の五人のうちのリーダーに始点を持ち、子供=ヘッドライトには終点を持たない。
図形的に言うならば、この道路は 厚みのない幾何学的な純粋線に向かうだろう(二つの面の交わりが一種の純粋に到達する絵画的な唯一の手段であると私には思われる)。
しかし、この道路は(裸の五人のうちのリーダーのところの)その始点で、幅、厚み、等々が完全に終了し、少しずつ地形学的形態を失ったものになり、あの観念的な直線に近づく。この直線は子供=ヘッドライトのうちに無限に向かう穴を見出すのである。
このジュラ=パリ間の道路の絵画的素材は木になるだろう。この木は粉々になった火打ち石の感情的表現のように見える。
場合によったら、ある種の木を選ぶべきかどうか探求すること。(モミの木、あるいはニスを塗ったマホガニー)。
制作の細部。
複数次元=(複数平面)
画布の大きさ。
場合によったら蝶番のタブローをつくること。(折れるメートル単位、本……)移動状態での、つまり(一)平面での、(ニ)空間での蝶番の原理を利用すること。
蝶番の記述を見つけること。
場合によったら雌の(縊死体) に導入すべき。
序言
(一)水の落下
(ニ)照明用ガス
が与えられたとせよ、
そのときわれわれは、複数の法則によって互いに必然化し合っているらしいひと続きの[ある集合の]三面記事の瞬間的「停止」(あるいは寓意的外見)の条件を決定するだろう。一方で(無数の逸脱をすべて受容しうる)この(停止)と他方でこれら複数の法則によって正当化され同じくこれら法則を措く(諸々の可能性の)一つの選択とのあいだの一致の記号を分離するために。
瞬間的停止として=超特急の表現を入れること。
ある集合の超特急の停止[超特急のポーズ](=寓意的外見)のより良い[最良の]露出の条件を決めることになるだろう……等々。
何ものもない<ことによったら>。
はしがき
(一)水の落下
(ニ)照明用ガス
が与えられたとせよ(暗闇のなかで)、
仮にこうしよう、与えられて
晴闇のなかで、複数の法則にしたがって厳密に続いて起きるらしいいくつかの衝突の超特急の露出(=寓意的外見)(の条件)を決めることになるだろう。一方で(逸脱をすべて受容しうる)この超特急の露出と他方でこれら複数の法則によって正当化される諸々の可能性の選択との一致の記号を分離するために。
代数的比較
a aが露出であり
b bが可能であるすべてであるならば
a/bの関係はそっくりすべて、一つの数c[つまり]a/b=cなかにあるのではなく、aとbを分ける記号(a/b)のなかにある。aとbが「知られて」しまえばすぐにも、aとbは新しい単位になりそしてそれらの相対的な数的(あるいは持続の)価値を失うだろう。そこで残るのは、aとbを分離するような記号a/bである(一致の記号あるいはむしろ……の?……探すこと)。
右側と左側は、状況のなかに持続性の染料を後方に引きずるにまかせることで獲得される。垂直軸のそれぞれの側面の割り当てられた状況のシンメトリックなこうした細工は、(左と異なる右としては)外部の複数固定点上の実験の残滓としてしか実際には有効ではない。
そして逆に。つまりそれ自身ひとりで回転すると見なされた垂直軸、たとえば直角の母線は、次の二つの場合
つまり(一)A方向に回転する場合、(ニ)B方向に回転する場合で円をつねに決定するだろう。[図1]
それゆえ、停止状態の垂直軸の場合、母線Gに対して二つの逆方向を検討することがなおも可能であったならば、(何であれ) 生み出された図形はもはや軸の左あるいは右とは呼びえない。
軸と軸との区別が少なくなるにつれて、すなわちすべての軸がその垂直性に関してぼやけて消えるにつれて、正面と背面、表と裏は循環的意味作用を持つ。つまり右と左は正面と背面の四つの腕になるが、垂直線「にそって」少しずつ消える。
(広がり四[四次元の広がり?]としては)内部と外部はほぼ同一化されることを受け入れられるが、軸はもはや垂直ではなく、もはや「一」次元の外観しかもたない。
2008年12月14日日曜日
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