2009年3月3日火曜日

透視図法


透視図法。

検討すること、サント・ジュヌゲィエーゲ図書館のカタログ、次の項目全体を。
 透視図法。
 ニセロン(神父J.,Fr)光学の魔術師
    [見本、上質紙─九〇ポンド─なめらかなものの上に]

三次元の線遠近法[透視図法]

平面図
Dは(視点)からの距離を示す

透視図法に転写したものについて、
AD、FD、GD、CDは鉛直線である
?検討すること、停止原器と赤いやつの透視図法のためにつくられた写真を。             図6

右と左→二次元平面
上と下→三次元空間

右と左=二次元平面
上と下=三次元空間

図7

重力と重力の中心は三次元空間内に水平と鉛直をつくる
二次元平面においては─消失点は重力の中心に対応するが、これらすべての平行線は、重力の中心にすべて向かう鉛直線に類似して消失点に集まる。
物 理的には─目は透視図法の器官である。その点において透視図法は、一つの色に似ている。触角は色として監視できないからだ。重力は、われわれにおいては普 通の五感の一つでは物理的に統御できない。われわれは常に重力体験を、胃に向かって内的に感じ取られる想像の自己検証あるいは現実の自己検証に還元してし まう。

疑似球体(中心の射影)[図8]

図8              図9


彼 が1913年末から1914年一杯まで司書として勤めたサント=ジュヌヴィエーヴ図書館のそれに関するすべての文献に目を通すこと、とのメモが残ってい る。この時期は『大ガラス』制作の準備期間に相当するから、デュシャンは大方このメモ通りに行動したと思われる。このことはジャン・クレールが指摘するよ うに、サント=ジュヌヴィエーヴ図書館に所蔵される透視図法に関する書籍の内容と『大ガラス』の比率との一致が物語っていよう。また『大ガラス』と透視図 法との関係は以下の論文に詳しい。Jean Clair, Marcel Duchamp et la tradition des perspecteurs, Marcel Duchamp, abécédaire, Musée National d'Art Moderne, Centre National d'Art et Culture Georges Pompidou, Paris, 1977;ジャン・クレール「デュシャンと遠近法理論家の伝統」横張誠訳、『エピステーメー』、11月号、1977年。

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