エコー。潜在的な音[虚音]
第四次元としての潜在性[虚性]とは、感覚的外観を持つ(現実)ではなく、ある量塊の潜在的表現[代理表象](鏡のなかのその反射に類似した表現)。
三次元の物体の虚像の無限増殖。これらの虚像は無限小であり、無限大である。
ABCDEF について。[それらは]空間の諸点であり、これら諸点に対して新しい物体Oに接する糸が(一方では、端で)結びつけられている。これらの糸は接点から出発 して、「カタツムリのように」螺旋状をなして巻きつき新しい重力点に向かう。それゆえ、物体Oは、(一)空間に接する。(二)その形はこの新しい点(一時 的には、重力点)によって規定される。この点の分離作用の特性は空間の境界に対してだけ作用する。すなわち、物体Oの極限の形は、二つの力(空間における 引力と広がりにおける分離)の結果である。
図形的にはこの分離の力は接触の糸によって表わされる。
新しい重力点の他の特性を探求すること。
た とえば、(それは)中心への物体O従属運動の等速性ではない。すなわち、この運動は往復運動でありうるし、物体Oは往復的自由を享受するのである。この自 由を測定する時間の間隔は、一定間隔の時間がつき従うが、この一定間隔の時間の間に物体Oがいくつかの条件つきの(これら条件を探究すること)中心によっ て規定されるのである。これらの時間間隔は二次元あるいは三次元の持続である(「ピストルを噛む男」における横からみた文字盤の特殊な展開を検討するこ と)。
2009年3月9日月曜日
エコー。潜在的な音
登録:
コメントの投稿 (Atom)
わたしたちが現実だと思っている世界は実は映像(虚像)の世界であり、映像(虚像)の原像は『今、ここ』の積み重ねに過ぎないことが、映画フィルムが見事に表しているのであります。
静止画フィルムは空間つまり三次元世界であり、動画面が時空間つまり四次元世界であります。
四次元世界とは三次元世界の映像(虚像)に外ならない。
実体(実像)は三次元世界であり、四次元世界は映像(虚像)に過ぎない。 (新 田 論)
ドゥルーズの運動イメージ、時間イメージとの関係で考えた方がいいかもしれない。
四次元を虚像としてとらえて、三次元の「今、ここ」を生きると考えると、永劫回帰のようなイメージになる。