2008年12月26日金曜日

7.上部の書き込み

上部の書き込み

[それは]通風ピストンによって獲得される。(これらピストンを「準備する」方法を指示すること)。
次に、一定期間、(ニケ月から三ケ月)通風ピストンを「設置すること」そしてそれらの跡が三つの網として残るに任せること。ここでこれら三つの網を、雌の綻死体の命令が通過する(命令のアルファベットと用語は、三つの網の方向によって規制される[[三つの網は]一種の三重の格子であり、これを通って銀河は、命令のアルファベットと用語を支えそして上述の命令の導き手となる][閉じ丸括弧なし]
次にピストンを取り除くこと、そうすればこれらのごつごつした跡だけが残る。すなわちそれは、上述の三重の形を通して送られる文字のすべての組み合わせつまり命令、指令、許可等々を可能にする形であり、この形は射撃痕と跳ね返りにやがて追いつく。
[それは三つの<ピストン>を不規則に厚く包む肌色の一種の銀河である(つまり、ガラスの上に一枚の透明な層が、次に三つの<ピストン>が、次にもう一枚の銀河の層があることになろう)。この肌色銀河は、<書き込み>に対する支えとなるはずであり、<書き込み>は(Aでの)発射中の射撃痕によって占有される。
一枚の白い布切れの(写真)三葉--通風ピストンすなわち空気の流れによって受け入れられそして拒否された布。
(いかなる玉虫色のきらめきも避けるために、写真を撮るまえに、広げた布を点によって、あるいは大きさが等しく幅が等しい小さい格子模様によって、この布を体系的に標定すること[場合によったら、切り取ること]。写真のあとは、不均等に配置された格子模様=標点全体は、三木の通風ピストンの慣習的図形表示を平面に与えることになろう。
一九一五年五月

[開花]ABC
これを一種の<書き込み>とすること
(タイトル)。
 揺れ動く書き込み、すなわちアルファベット単位全体がもはや左から右へという厳密な順序を持たないような書き込み。
─それぞれのアルファベット単位はABC全体では唯一一回だけ現前し、AからCへ移動し元に戻ることになろう。[図7]
─なぜなら、AからCへ向かって、書き込みはお盆Dの均衡の必要に応じてお盆Dの上の一種の[安定装置](球あるいはその他のもの)を移動させなければならない。Aには、[一種の(文字)箱](アルファベット)があり、BCに向かって行くことになろう(発展させ、研究するべきところ)。
この(書き込み)の表現、つまり写土臭(手段)
アルファベット単位を(数、形、意味作用……によって)規定すること。
動くこの書き込みを彫刻的に表示すること、そして瞬間写真を撮ること。最終の次元に引き延ばすこと。

図7

─引き伸ばし用ネガを使って、そのとき臭化銀用に調製させること─大きな板ガラスを。そして裏に直接焼付けること(写土臭用資料を注文すること)。
場合によったら、多重焼付け─(すなわち(たとえば)最初のアルファベット単位の─最初の焼付け)をする手段を探求すること。
チオ硫酸塩処理すること─第二のアルファベット単位の第二の焼付けをし、最初のものに重ねながらも、背景(ガラスの透明な背景)なしで主要部分だけをプリントすること。 
第三、第四、第五等々の[アルファべット]単位[も同様に]。
これらすべて、制作のために研究すべきこと。
(場合によったら、網目写真製版を制作させること─プリントのためだけに)???

場合によったら、より透明でないもの(すりガラス、ガラス上に置かれた油紙またはニス塗りした紙)を使うこと、これにより前過程と後続過程の跳ね返りでできる一時的不透明が可能になる。
[「上部の<書き込み>」のために]
    開花        一九一四年

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