独身者によって裸にされる花嫁
二つの主要な部分、つまり (一) <花嫁>
(二) <独身者たち>
図形的配置。
縦に、長い画布。
上部に(花嫁)、下部に独身者たち。
独身者たちは花嫁に対して構造的な下部としての役目を果たさなければならないのだが、花嫁は処女性の一種の頂点となる。
─煉瓦性のこの下部の上には、紐帯構造による台座をもつ蒸気機関。
堅固な煉瓦黄み層、脂ぎって、淫乱な独身者=横平(発展させること)。
このエロティズムが(独身者=機械の大きな歯車の一つでなければならないのだが)、表わされるところでは。
このさいなまされる歯車は、機械の欲望=部分[を]生み出す。この欲望=部分は─そのとき機械装置の状態を変化させるが─蒸気状から内燃機関の状態へと移行する。
(内燃機関=欲望、淫乱な歯車の結果を発展させること)。
この内燃機関=欲望は独身者=機械の最後の部分である。内燃機関=欲望は、<花嫁>と直接的接触をするどころか、羽による(あるいは水による)冷却装置によって分離される。
この冷却装置は(図形的に見て)、(花嫁)がただ単に非官能的な氷塊であるどころか、独身者たちの性急な申し出を熱く(清らかに、ではなく)拒否することを表わすためのもの。冷却装置は透明なガラス製になろう。数枚の合わせガラス板。[図8]
この冷却装置にもかかわらず、独身者=幾械と〈花嫁〉の間に断絶はない。しかし、つながりは電気的なものになり、そうして裸体化を表わすことになろう。つまり交互作用である。必要ならばショート。
つなぐものに、つまりあたらしい内燃機関の出現を肯定することの必要性に配慮すること。
花嫁
一般的に、この花嫁内燃機関が処女性の頂点としてすなわち無知な欲望、(ほんの少しの悪意がこもった)無垢な欲望として現れなければならないとしても、そして(図形的に)花嫁内燃機関が重力バランスの法則にかなう必要がないとしても、それでも一本の光沢性の金属支柱はこの処女とその友人や家族とをつなぐものに見せかけることができよう(これら友人や家族は図形的には大地にある一つの堅固な台座に対応する。独身者=機械の組帯構造の下部がそれ自体大地にのっているように[閉じ括弧なし]。
<花嫁>は彼女自身の基礎部分では 内燃幾関をなす。しかし、花嫁は臆病な力を伝える内燃機関であるまえに─この臆病な力そのものなのである。この臆病な力は一種の小型自動車、愛のガソリンであり、愛のガソリンはその恒常的生命の火花の及ぶところまで、非常に弱いシリンダーに供給されて、この処女が欲望の果てで開花するのに役立つ。(ここで欲望=歯車は、独身者機械の場合よりも小さい位置を占めることになろう。それは、花束を包む紐でしかない)。
図形的重要性すべてはこの運動的開花のためにある。
この運動的開花は、電気による裸体化によって制御される(独身者機械から花嫁への移行を見よ)。
裸体化の瞬間を表わすこの運動的開花は、花嫁の 樹木=型に[花嫁という典型的樹木?]接ぎ木されなければならない。この樹木=型は歯車=欲望にその根を張るが、しかしながら電気による裸体化の運動的効果は、非常に弱いシリンダーつきの内燃機関に伝えられ、樹木=型を停止したままにして(造形的必要性)─(図形的にはミュンヘンで私はすでにこの樹木=型を二つの習作で表現した)、しかも欲望=歯車にほかかわらない。この欲望=歯車の方は樹木=型を生み出しながら、この樹木=型によって開花への、つまり欲望する花嫁の自発的に想像する裸体化の開花への欲望を伝えるのである。
電気によるこの裸体化が非常に弱いシリンダーつきの内燃機関を作動させると、内燃幾閑は時計の歯車に合わせて作動する独身者たちによって裸にされて開花をあらわにする。
樹木=型に接ぎ木される─運動的開花(電気による裸体化によって制御される)。この運動的開花はタブロー(図形的にいえは表面としてのタブロー)の最も重要な部分である。それは、一般的に花嫁の背光であり、その火花を散らす振動の総体である。図形的にいえば、熱狂的な色彩によってこのような巧妙な用語─花嫁の欲望─を象徴化することは問題になっていない。色彩は、この開花全体ではもっと明るくしさえすれば、この開花の諸要素の、つまり花嫁=欲望する彼女が想像する性生活の諸要素の一覧となるだろう。この開花では 花嫁が裸体となり二つの外観を呈して現前する。第一の外観とは独身者たちによる裸体化の外観であり、第二の外観とは花嫁の想像的=自発的外観である。純粋な処女性の二つの外観の結合によって─それらの衝突によって─開花全体が、タブローの上部全体とその冠が決定する。
したがって、図形的に発展させることとは、
(一) 独身者たちによる裸体化の開花
(二) 欲望する花嫁の想像的な裸体化の開花。
(三) 得られた二つの図形的展開については、それらの和解を見出すこと。この和解が、原因の判別できない「開花」になろう。
論理では、析できない二つの原因(独身者と想像的欲望)の混合、物理的合成物。
裸体化されているこの花嫁を失墜させるかもしれない(失墜させるであろう)性的快楽以前のこの花嫁の最後の状態。
図形的には、タブローの他の部分とは全く異なる仕方でこの開花を表現する必要性。
(一) 独身者による裸体化の開花は、電気的に制御されて。
この開花は─電気による裸体化の効果であるが、図形的には時計(駅の電気時計)の動きに至らなければならない。歯車装置、歯車等々。(長針のずきずきするような規則的動きを十分与えながら、発展させること[閉じ括弧なし]。
艶消しした金属(純銅、鋼鉄、銀)でできた全体。
(二) 欲望する花嫁の自発的に想像する裸体化の開花。
この開花は樹木=型の仕上げの展開でなければならない。
それは、この樹木=型の上で小枝のそれぞれで始まる。
ニッケルとプラチナをふりかけられた小枝。この開花が樹木から遠ざかるにつれて、斜面をローギアで登るような自動車に似ている。(自動車は高く登ることを次第に欲望し、希望に疲れたかのように、ゆっくりとアクセルを踏みながらも、モーター[内燃機関]の規則的回転を繰り返しながらスピードを増して、ついには勝利のうなりを鳴らすに至る[閉じ括弧なし]。
(三) 開花=冠
(前二者の合成物)
第一の開花は非常に弱いシリンダーつき内燃機関と結びつく。
第二の開花は樹木=型と結びつき、第二の開花は樹木=型の運動的発展となる。
樹木=型はその板を、欲望=歯車、つまり花嫁の 構成部分、骨格部分にその板を張る。
非常に弱いシリソダーつき内燃機関は花嫁の表面的器官である。そしてそれは、愛のガソリン、花嫁の性腺の分恥物によってそして裸体化の電気火花によって作動される。(言ってみれば、花嫁は独身者たちによるこうした裸体化を拒否せず、これを受け入れさえする。なぜなら花嫁は愛のガソリンを供給し、そしてその性的快楽への激しい欲望を火花を散らしながら発展させることによってついには完全な裸体化に貢献するからである[閉じ括弧なし]。
それゆえ、非常に弱いシリンダーつき内燃機関、つまり花嫁の構成的だが表面的な器官は、開花という楕円の二つの中心[定点]なのである。(第一の中心は、独身者による裸体化の開花の中心であり、第二の中心は花嫁の自発的に想像される 裸体化の開花の中心である。第二の中心は、欲望=歯車(花嫁の骸骨部分)を作動し、樹木=型を生み出して、等々[閉じ括弧なし]。
骸骨としての花嫁
花嫁は、その基礎部分では愛のガソリン、(あるいは臆病な力) の貯蔵庫をなす。この臆病な力は、非常に弱いシリンダーつき内燃機関に供給されて、その恒常的生命(マグネト発電機=欲望)の火花に触れると、爆発しそしてその欲望の最終段階に達したこの処女を開花する。
マグネト発電機=欲望の火花に加えて、電気による裸体化が生み出す人工的火花は、非常に弱いシリンダーつき内燃機関のなかで爆発を引き起こすことになる。
したがって、この非常に弱いシリンダーつき内燃榛関は二つの点火時間がある。第一の点火時間(マグネト発電機=欲望の火花)は不動の樹木=型を制御する。この樹木=型は一種の脊柱であり、花嫁の自発的裸体化の開花の支えとなる。第二の点火時間(電気による裸体化の人工的火花)は時計装置を、つまり独身者たちによる裸体化の開花の図形表現を制御する(時計装置は、電気時計の長針のずきずきするような規則的動きを表わす)。
花嫁は、電気的裸体化の火花に愛のガソリンを供給するからには独身者たちによるこの裸体化を受け入れる。しかも花嫁は、第一の火花の中心(電気的裸体化)にそのマグネト発電機=欲望の第二の火花の中心を加えながら、完全な裸体化に貢献する。
開花
彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも
─農機具
─(黄色の世界)
むしろ、テクストの[なか]?
短い……の御貴翰にお答えして。謹んで ……[この件は]大いに興味をそそり……
タイトルについてではなく
装置
耕作機具
独身者=機械の主要な形は、不完全である。つまり、長方形、円形、平行六面体、左右対称な半円形、半球=すなわちそれらの形は測定されている(それら相互の大きさの比率と独身者=機械に割り当てられたこれらの主要な形の比率)。花嫁においては、主要な形は 多かれ少なかれ大きいか小さくなるだろうが、それらの割り当てに応じた一つ一つの測定値を持つことはもはやない。つまり、花嫁においては球体は何かしらの光線で作られるだろう(表現に与えられる光線は、虚構であり、点線にされる)。
<雌の溢死体>と[(雀蜂)] においても同様にしかもそれ以上に、いくつかの放物線、いくつかの双曲線(あるいはそれらから派生する量塊)は測定された状況のあらゆる特性を失うだろう。具体的表現は、これら自由な主要な形のそれぞれの一例にすぎないだろう。(表現的価値ほないが、最良にも最悪にもなりうる一例である)。
振動する運動に加えて針=脈動は、浮遊状の綱の上に取りつけられる。針=脈動がもつ自由は、檻のなかの動物の自由である─針=脈動は(シリンダー=セックスを作動させるその振動する運動によって)[小歯車をはめ込んだ]軸に向かって通風を送り込むことになるという条件で。したがって針=脈動は、バランスを取りながらシリンダー=セックスを移動させると、シリンダー=セックスはこの小歯車に、露を、つまり繊維性の練りものの導管に養分を供給しなければならないという露を吐き出し、同時に(縊死体)に、基本方位に従うその揺れを刻印する。
雀蜂=特性
(一) 浸透による愛のガソリンの分泌
(ニ) 嗅覚あるいは黒い球のアンバランスの波動を感知する感覚。(綻死体)の上部との関係で(この上部は、極のそれぞれに新しいバランスの指令を与える)。
(三) 針の脈動を規定する振動特性。
(四) (縊死体)およびその付属物の前後の揺れを規定する通風。
雀蜂の養分層の貯蔵器、つまり
貯蔵器の下部は液層であるが、そこに雀蜂=セックスは、小歯車を潤し繊維性の物質に養分を供給するために必要な分量を汲み出しにくるだろう。この液体層は揺れ動く湯船に 入れられるだろう(花嫁の衛生)。
シリンダー=セックス─(<雀蜂>)。
通風、つまり
内部の通気から出てくる。
針=脈動の起源は花嫁の生命の中心にある。(花嫁は生命の中心を持つ─独身者たちはそれを持たない。独身者たちは、石炭によってあるいは彼ら自身からではなく彼ら自身ではないものから引き出した他の原料によって生きる[閉じ括弧なし]。
BとCは(揺れながら)円環Aを叩きにくる。Bは下から、Cは上から─この上とこの下は、通気 ピストンを通して伝えられる決定あるいは書き込みに関して役割を果たさなければならない。[図11]
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