2009年2月17日火曜日

辞書

辞書
─それぞれの単語がいくつかの単語によって、必妻ならば一文全体によってフランス語(その他)へ翻訳されているような言語の[辞書]─
─構成要素まで既知の諸言語によって翻訳できるような言語の[辞書]、しかしここで言う既知の諸語とは、フランス語の(あるいはその他の)単語の翻訳を、あるいはフランス語のあるいはその他の文章の翻訳を、そして、その道も行なえないような既知の諸言語のことである。
─カードを用いてこの辞書をつくること
─これらのカードをどのように分類すべきか(アルファベット順、しかしどのようなアルファベットか)を見出すこと
アルファベット─あるいはむしろいくつかの基本的な記号、たとえば位置等々によって変化する点、線、円、等々(検討すべきところ)
─この言語の音ついて、この言語は話しうるか。否。
速記術との関係
「文法」=すなわち、(単語のような)基本的な記号を、次に記号グループ間をどのように関連づけるべきか、そして行為と存在の諸観念(動詞)、調整(副詞)はどうなるのか。
─等々?

辞書を一冊買うこと、そして線を引いて消すべき語を、線を引いて消すこと。印をつけること、見直しと訂正というしるしを。

辞書一冊に目を通すことそして「好ましくない」すべての語を削除すること。
場合によったらいくつかの語をつけ加えること。 - ときには削除した語を別な語に置き換えること。
ガラスの文字部分のためにこの辞書を使うこと。
辞書のために、見分けがつかない色と等価なものを探すこと。
「理論」
Aが行き当たりばったりに辞書を開いて見つけた一〇個の単語
Bが行き当たりばったりに辞書を開いて見つけた一〇個の単語
一〇個の単語のこれら「二セット」には、AとBがある意図をもって一〇個の単語を書いたときと同じような「個性」の差がある。
あるいは、重要ではないが、このような「個性」がAにおいてもBにおいても消えてしまいうる場合もあるかもしれない。それは最も良い場合であり、最も起こりにくい場合である。

「ダダ」は20世紀初頭に台頭した運動である。「その運動を称する「ダダ」は。ラルース辞書を無作為に繰って偶然出た語であるとか、色んな説があるが、要するに「無意味」を意味し、それゆえに彼らの否定精神を象徴する語である。

「好ましくない語」というのはどういう語なのだろうか?

グリーンボックスでは、「初源的語」を探している。

「初源的語」(それら自身によってだけそして単位によってだけ「分割できる」[初源的語])の探求。
ラルース辞典を取り出し、そして「抽象的」と言われるすべての語を、すなわち具体的指示対象をもたないようなすべての語を書き移すこと。

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